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れじでゅーせおれむ

インダストリアルやEBM、メロデス、ボカロや同人音楽など音楽界の特異な存在について生温くレビューするブログ。

Fear Factory (10th)

ご無沙汰しておりました。相変わらずのご時世ですが、いかがお過ごしでしょう?

管理人はというと、緊急事態宣言のお陰で完全在宅勤務になり、ストレスが大幅に軽減されました(苦笑)。息苦しい世の中ではありますが、おじさんの声を聞かずに済むようになったのはありがたい…

そんな訳で久々のレビューはFear Factoryの新譜「Aggression Continuum」です。



10th) Aggression Continuum ('21)

FF_AggressionContinuum.jpg

01. Recode
02. Disruptor
03. Aggression Continuum
04. Purity
05. Fuel Injected Suicide Machine
06. Collapse
07. Manufactured Hope
08. Cognitive Dissonance
09. Monolith
10. End Of Line

インダストリアルメタルの代表格にして、後続のメタルコアにも大きな影響を与えた、「人間関係が恐怖工場」でお馴染み、Fear Factoryの10thアルバム。前作から実に6年ぶりのリリースです。

元メンバー間で法廷闘争をしていたのは周知の事実ですが、遂にバートン(Vo)は経済的・精神的にダメージを受けて脱退。現在残っているオリジナルメンバーは、「関わったバンドが解体する」事でも有名なデブサウンドのキーパーソン:ディーノ・カザレス(Gt)。

まぁ、そもそもの発端はクリスチャン(ex-bs)・レイモンド(ex-ds)の離反ですし、バートンの過去の言動※1も大概だと思っているので、「起こるべくして起こったトラブル」だと見ています。そんな本作は、そもそも2年前にはリリース出来る状態にあったらしく、ボーカルに至っては2017年には録音が終了していた模様。それが権利上のゴタゴタでリリースが出来なかった…とのこと。ですから、本作のボーカル自体はバートンです。

本作。ライズ・フルバー(Front Line Assembly)はお馴染みとして、随分豪華なメンバー※2で構成されています。一方、先行発表された#2を聞いて「あ、これ大ゴケかな」って思っていました。これは杞憂でして、本作ではこの曲がブッチギリで駄作でした。

ディーノが居なかった「Archtype」「Transgression」を除くと、今までで最もメロディーを意識して作られた作品です。エモい歌メロと壮大でゴシカルなストリングスで見せていくリードトラックの#1から、自らの心境を示唆するように叙情的・退廃的な旋律を歌い上げる#10まで、メロディアスな楽曲が目立ちます。シンセストリングス風のSEを多用しているのも大きな特徴。バートン、ライブで歌う気ないからって…

かと言って、機械的・電子的な質感が失われた訳でもなく、全体的な聞き心地は良くも悪くもいつも通り。冷徹な機械ボイスや。勿論、ディーノのクランチギターリフも健在。#9では突如エモいギターソロを入れてきたり、面白い取り組みをしています。巧者のレイモンド・ヘレーラ、ジーン・ホグランを継いでドラマーを引き受けているマイク・ヘラーのドラミングも十分アグレッシブ。個人的にはタイトルトラック#3のキャッチーな感じが好きですね。

ただ、アルバム全体としてはモッサリした印象がぬぐい切れない。緩急の付け方がワンパターンというか…一時期のメタルコアっぽいというか…「歌メロパートでギターが退屈になる」という、あのパターン。あと、今更ですが、バートンの歌がそれほど上手くないので、緩急の「緩」の所でダレたり、高音でエクスタシーしそう!って所でズッコケたりします。まぁそのボーカルが彼らの最も特徴的な要素の一つなのも事実ですけど。

また、個人的にはコンセプトメーカー的な意味でバートンの脱退を心配しています。しかし、作品自体はかなり良さげなので、先行楽曲のDisruptorに騙されずに聞いてみる価値はあるかと思います。ネガティブな背景はありますが、第二期フィアファク終焉の作品として、恥ずかしくない出来栄えだと思います。


※1:初っ端「Digimortal」でディーノと衝突したのはバートン。その後、猿芝居でディーノを追放した後に残り3人でFear Factory再結成し、「Transgression」の後にクリスチャンいます。過去作「Digimortal」では「売れたい」などと発言したり、後に「Remanufacture」に対しては「いくつか納得いってない曲がある」、「Hatafiles」、「Concrete」に対しては「ロードランナーが金儲けのためにリリースした」といった趣旨の発言をしていたりします。

※2:プログラミングにライズ・フルバー(Front Line Assembly)、キーボードにイゴール・コロシェフ(ex-Yes)、そしてプロデュース・エンジニアリングにダミアン・レイナウド(Dragon Force、Once Human)。ミックスにアンディ・スニープ…随分豪華メンバーだな(笑)。このアルバムだけで裁判費用と彼らへの御給金賄えるのかな?(苦笑)

#1:Recode



PUPGやAPEXを彷彿させるFPS風のPV。フィアファクトリーは機械VS人間のコンセプトで動いているので、それっぽいですね。

#3:Aggresion Contiunnu




<個人的評価>
壮大さ:☆☆☆☆☆☆
インダストリアル度:☆☆☆☆
スピード感:☆☆☆
お勧め:#1、#3、#5、#10

TOTAL:84 (/100) 



以上、久々のレビューでした。あんまり音源買ってないのと資格試験の勉強があるので、新規レビューは難しい状況ですが、何か有れば教えて下さい(笑)。

それではまた(゚∀゚)ノシ

PS:今回はこちら。



最近熱を上げている、VTuber事務所:ホロライブ所属の星街すいせいさんのライブ。楽曲はバンドリ系統のRise A Suilenの「DRIVVE US CRAZY」「EXPOSE 'Burn out!!!'」。ライブを聞いて思わず買っちゃった。彼女達の多くは楽器を演奏することが出来ないらしいので、エアー演奏(ドラムのアキ・ローゼンタールさんはドラムの演奏経験があるらしい)。

これ…楽器演奏とアバターの動きが(ある程度低コストで)同期出来るようになったら、演奏動画の上げ方も変わるかもしれませんね。

Destiny 8【アレンジサントラ】

こんばんは。

長引くコロナ禍、不安定な社会情勢に地震・豪雪…と、あまり良い事がない昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか。管理人はこの手の混乱とは比較的遠いですが、職場は繁忙期でかなりギスっています。上司がとち狂っているのはいつもの事なんですが、後輩までギスり出して、もう会社行きたくないっすね。家庭事情を理由に引きこもっています(9割は本当に家庭事情なんですがw)。

とまぁ、こんな暗いご時世だから音楽に用がある!という事で、久々のレビュー。サガシリーズでお馴染みのイトケン氏の「サガ公式」初のアルバムです。



1st) DESTINY 8 - SaGa Band Arrangement Album ('21)

Destiny8_1st.jpg

01. 頂を目指して (ロマンシング サガ リ・ユニバース)
02. 四魔貴族バトル1 (ロマンシング サ・ガ3)
03. Thema (サガ フロンティア2) ※1
04. Feldschlacht I (サガ フロンティア2) ※1
05. Battle #4 (サガ フロンティア)
06. 涙を拭いて (魔界塔士サ・ガ) ※2
07. ステスロス (時空の覇者 サ・ガ3[完結編]) ※3
08. 必殺の一撃 (サ・ガ2 秘宝伝説)
09. 怒闘 (魔界塔士サ・ガ) ※2
10. 七英雄バトル (ロマンシング サ・ガ2)

※1:作曲:浜渦正志
※2:作曲:植松伸夫
※3:作曲:笹井隆司
※0:上記以外の作曲:伊藤賢治(以上、敬称略)

「サガ」シリーズ30周年を記念して、2020年に結成された「サガ」の公式バンドの1stアルバムです。サガシリーズを代表する作曲家のイトケンこと伊藤賢治を中心とするバンドです。

担当楽器Destiny 8メンバー30thライブメンバー
Key伊藤 賢治※同左
Key上倉 紀行※同左(Gtも兼任)
Gt森 空青寺前 甲
Gt坂田 善也
Ba池尻 晴乃介榎本 敦
Dr岡島 俊治※動作 (山内 優)

イトケンさんはスクエニから独立してフリーになった後、ライブを含めて外部での音楽活動を精力的に行っています。先日も「KENJI ITO The 30th Anniversary Concert ~supported by SQUARE ENIX~」として、活動30周年を祝したオンラインライブを開催。僕も当日になってライブチケットを買った次第です。

そのため、「Re:Birthシリーズやライブメンバーに参戦するイツメン」が居ます。上表の通り、比較するとGtの寺前甲さんとBaの榎本敦さんが別メンバーに代わっています。Dsも過去のライブ等では山内優さんが担当されていました。

この辺りのメンバー構成は他のお仕事との兼ね合いでしょうが、ライブのMCでのやり取りを見るに、サブリーダー的に上倉紀行さん(朧村正や世界樹の迷宮などの仕事が代表)が位置しているのかなと思います。

河津秋敏さんが先日2/19でもサガフロリマスター発売記念放送にて言及していましたが、今回はサガ公式バンドということで、イトケン楽曲以外のアレンジが聴くことが出来るのが大きな特徴です。サガシリーズではイトケン氏以外に、サガフロンティア2とアンリミテッドサガで浜渦正志さん、GBサガでは植松伸夫さんや笹井隆司さん、藤岡千尋さんなどが担当しています。

今回は収録曲10曲の内5曲がイトケン氏作曲以外の楽曲です。これまでリリースしたRe;Birthシリーズなどでは聴かれなかった楽曲が新鮮かと思います。Demetoriファンの僕としては、寺前甲さんが居ない事に一抹の不安を覚えていましたが、#2を始めとして全編テクニカルな演奏が聴かれるので、そこは心配なし。

個人的なハイライトは泣きの演歌メタル化#3から#4の遷移。アコースティックバラードの#6を挟んでからの、#7~#9のスリリングな展開も良いですね。特に#8は原曲が短い分、かなり大胆なアレンジが入っています。#2や#10といった「いつもの」楽曲でも終始テンションを落とさず、ハードロックしています。

難点としては収録曲の少なさ。曲数が少ないだけならRe:Birthシリーズにも言えることですが、10曲38分で3,300円(パッケージ版。DL販売だとiTunesで2,500円弱)なのは、ちょっと価値観が問われる部分。あと、Re:Birthと比べると音の抜けが悪く、全体的にモッサリしている。ここはライブ感って意味でプラスに捉えておきましょう。蛇足ですが、いくら天下のイトケンと言えど、おっさん6人が映ったポストカードは正直要らなかった(笑)

とまぁ、気になる点はありますが、価格以外に悩む余地は無い力作だと思います。試聴して気に入ったら即カートにいれましょう、購入をためらうシグナル伝達が脳に届く前に(笑)。

DESTINY 8 - SaGa Band Arrangement Album試聴動画



DESTINY 8 Mini Live『ロマンシング サガ リ・ユニバース』2周年祭





随分ご無沙汰な更新になっちゃっていますが、去年の10月18日付けで更新が止まっているDie Kruppsの10thアルバムのレビューくらいは、近々仕上げたいと思っている次第です。どんだけ放置しとんねん!

それではまた\\\٩( 'ω' )و ///。

PS:
本日はこちら。



音楽垢でもゲーム垢でも触れているからご存じの方も多いかもですが、VTuberのホロライブが最近お気に入りでして…誰が「推し」とかって訳じゃなくて、ホロライブ全体を見ている感じ。最近はホロライブオリジナル楽曲(ボカロ曲等のカバー無し)で構成されたライブ「hololive IDOL PROJECT 1st Live 『Bloom,』」のチケットを買っています。

このロボ子さんは、ホロライブ最初期のメンバー(通称0期生)で、この絞り出すような声の出し方・歌い方は「エッジボイス」と言うらしいです。和風テイストなデジポップス(死語)な感じが良いですね。ロボ子さんの声は癒し度が高い。エンドレスで聴いています。

ちなみにVTuberにハマっている原因は自分でも察していて、コロナ禍で若い女の子と接する機会が減り、女の子の声を求めた結果だと思います。2浪目の試験1ヶ月前に頭おかしくなってアヴリル・ラヴィーンばっかり聴くようになった現象と同じです。うんち。

Residue Theorem | 2020.12.31:Interview

やぁ、みんな!久しぶり。

今年はあまり更新が出来なかった事を申し訳なく思っている。今日は2020年最後の記事として、最も偉大なヘヴィメタル/インダストリアル専門誌であるPURRN!!!からのインタビュー記事をみんなに見せたいと思う。恐らく、俺達が公式のメディアで受けた初めてのインタビューだと思う。これを見逃す手はないぜ!

※フォロワーの中には英語が読めない人も居るだろう。以下は友人に頼んで和訳してもらったものだ。少しニュアンスが違うかもしれないが、何かの役には立つと思うよ(笑)。

(原文)
Hey Guys! Long time no see and I am really sorry to be late for updating in this year. Today, as a final entry in 2020, I'd like to show you the interview that I took by "PURRN!!!", you know, one of the famous heavy metal / industrial magazines. It may be the first time I talk about the activity about Residue Theorem in any public media. You mustn't miss it !!

Caution: Some of you are not familiar with English. The texts as below are translations by one of my friend. It may has some different taste but, i hope it helps you to understand to some extent. lol

スライド1

スライド2

スライド3

スライド4

スライド5




アルバムリリース_201227




…よくもまぁ…パワポ5枚分も語れる自分が有るもんですよねwwwしかもコイツ、曲も無く楽理も無く、最後に演奏した楽器はアルトリコーダーレベルで楽器に疎いのに、コンセプトとイメージだけは逞しく育てちゃっているんですよ(笑)。自分大好き過ぎでしょwww

このブログの他に、ゲーム(ロマンシングサガ・リユニバース)のブログも書いていて、そちらの活動の方が旺盛である事をご存じの方も多いかと思います。そっちではアホな記事を書いているので、ここでは真面目な、パーソナルな話をしようと思います。

※ゲームブログの方:
Twitter:ruchi_ゲーム垢@ruchigame
ブログ:リユニ文学部TCB研究科

・・・・・・

2020年はコロナ禍に翻弄された一年であったと思います。一年を象徴する漢字は「密」?そうかもね。僕は「疫」とか「厄」だと思うけどね。まさかそんなネガティブな言葉は使えないでしょうし。

実は僕の会社ではその前から、全社的なトラブルが有ったので、COVID-19になる前から、シームレスに混乱期に突入しているのですが、苦境に立たされた時初めて人間の本性が出るもの。上司・経営層の腐敗っぷり・無能ぶりが明らかになりました。

また、5月には脳幹出血で父親が倒れました。地震・雷・火事・親父…なんて言いますが、文字通りありとあらゆる「もしも」「仮に」「百年に一度」が一度に襲ってきたような、小説でも起こらないような事が立て続けに起こり。

一方の周りはどうにも痛覚に鈍感なようで。僕らが友達や家族との出会いを制限され、閉塞感に耐えながら生きていく中、自分を天上人か何かとを錯覚した輩が外を無造作に闊歩し、疫病をばらまき、弱者を離職に追い込み、素知らぬフリをする。そのギャップに苛立ちや憤りを感じながら、気が付いたら一年が経っていました。

音楽は聴いていたんですが、新しいものに手を出す気も起きず。結果的に更新するものが出来ず、アカウントで呟く内容も増えず。次第に増えるネガティブな独り言に「どうしたものかなぁ」と思いつつ、「誰も見ていないだろう」と言い聞かせて、適当こいていた2020年に分かれを告げて「さぁ、明日から新年だぜイェイ!ア・ハッピー・ニュイヤー!」なんて馬鹿げた誰が言えたものか。そんな呑気な事言える輩が居るんなら、顔見せて欲しい。

HNY2021.jpg

・・・ここに居るんだねぇ?wwwリアル友人に描かせた自分の女体化アバターが気に入りに気に入って、もう10年近く使っていて、それでもって1.5次創作を毎年バカみたく更新、しているんだねぇ。頭のネジをどっかに置いてきたのかもしれないな(笑)。そのどこかってのは、多分、僕がうつ病になって戻ってきたタイミングと、ちょうど一致すると思うよ。

大体さ、丑年の牛ってホルスタインじゃないよな?なんでホルスタインの着ぐるみパジャマみたいのを三十路過ぎのおっさんが来ているんだよ(笑)。ピンクフロイドじゃねぇんだから、ホルスタインじゃなくてちゃんとしたの描けよって話なんだけどさ。普通の牛を描ける画力が有ったら、僕もっと別の仕事しているね(笑)。

他人を罵倒して、卑下して、自傷して、俺は強い・他の奴らと違うんだって嘯きながら生きるのがヘヴィメタルの哲学でしょうよ。こんな時こそ用が有るのだと。

ブログの更新が出来るかってのは、実は毎年脅かされている所で。「いよいよもう無理かもな」って思っていたりします。時間的にも意欲的にも。書きたいものが有っても書く気力が湧きにくい。

でも戻ってくる場所を自分から潰す事も無いかなって思っているので、ブログ閉鎖はFC2ブログのサ終まで取っておこうと思います。このバーチャルヘヴィメタラーの構想も、なんか実現出来たら良いけどね(笑)。技術が進歩して、DTMすら必要なく音楽が作れるようになったら、いよいよ可能かもね(笑)。その時までは、細々と更新していこうと思いますし、もう少し、緩くお付き合いいただければと思います。。


それでは(゚∀゚)ノシ。




「二度と来るな令和二年」と、傲慢にも天に唾を吐きながら。

れじでゅーせおれむ管理人:Ruchinium(2020年12月31日)

Die Krupps (9th)

ご無沙汰しておりました。

着手してから仕上げるまでに随分時間が掛かりました。8月18日記事作成て…(笑)。その辺りの事情は後述するとして。

本日のレビューはDie Kruppsの「V-Metal Machine Music」。コイツら、ホントに「Metal Machine Music」ってフレーズ好きだな(笑)。



9th) V - Metal Machine Music ('15)

Die Krupps_9th

【Disc.1】
01. Die Verdammten (Prelude)
02. Kaltes Herz
03. Battle Extreme
04. Fly Martyrs Fly
05. The Truth
06. Road Rage Warrior
07. The Vampire Strikes Back
08. Alive in a Glass Cage
09. Branded
10. Kaos Reigns
11. The Red Line
12. Bonded By Blood
13. Volle Kraft Voraus

【Disc.2】
14. Kaltes Herz (Reworked by Darkhaus)*1
15. Alive in a Glass Cage (Remixed by Faderhead)*2
16. Road Rage Warrior '82 *3
17. Battle Extreme (Demo)
18. Kaos Reigns (Demo)
19. The Vampire Strikes Back (Demo)
20. Kaltes Herz (Demo)
21. Alive in a Glass Cage (Demo)

*1:ドイツ出身のダークロックバンド(多分ゴシックロックに近い意味合い)
*2:ドイツ出身のEBM/シンセポップ系ミュージシャン
*3:多分、#6の原曲

「俺の機械はー!?」→「機械で出来ているー!!」のコール&レスポンスで全く有名ではない、ドイツの老舗インダストリアル/EBMバンドの9thアルバムです。前作から2年のインターバルでリリースされています。

エレボ全開だった前作から比較して、今作はかなりメタル化を推し進めていますヌーメタ色が抜けた「Odyssey Of The Mind」「Paradise Now」といった趣です。クルップスらしいエレボのみょんみょんシンセや演歌叙情的なフレーズを交えつつ、ギターリフを中心としたインダストリアルメタルを展開しています。#6はおそらく#16が1982年に作られた原曲なんでしょうが、凄い凶悪になっていますね。どういう魔改造??完全に別の曲じゃん!(笑)。

顕著なのは#3、#10といった重く鋭いリフを主軸とした楽曲でしょうか。#8はメタルコアバンド:Calbantとのコラボ曲との事ですが、いつも通りのクルップスですね(笑)。むしろ本作の中ではキャッチー。リードトラックの#2はまさしく幕開けに相応しい。#14以降はWikiによればDisc2扱いみたいです。管理人はiTunes購入なので、連番になっていますが、#3はデモ版の方が好きですね。

全編かなりゴリゴリしているので、エレボ路線やダンサブルな要素を期待すると、耳と心が疲れるかなっていうのが難点。あと、中盤以降は似たような曲が続いて中弛みが目立ちます。とは言え、「Paradise Now」やその手前3作が好きだった方、前作の全編エレボが不完全燃焼気味だった方にとっては朗報となる傑作です。

#02:Kaltes Herz



英語だと「Cold Heart」という意味らしいです。一見真面目なあの人はサディストの変態男でした…というPVで良いんですかね?暑苦しい男たちがクッソ狭い部屋で繰り広げられる暑苦しい圧迫インダストリアルメタル…最高です。「Paradise Now」とは違い、
「クルップス路線での暴力性」を追求したようなメタルですね。白い下着のお姉さんが素晴らしいです。

#12:Bonded By Blood



<個人的評価>
クルップス度:☆☆☆☆
インダストリアル度:☆☆☆☆☆
ヘヴィネス感:☆☆☆☆☆
お勧め:
Disc1:#2、#9、#12
Disc2:#14、#16、#17
Total: 89(/100)



冒頭の件ですが、産業医から残業禁止指示されている中、無能上司の所為で87時間残業(内53時間は未申請)する弊社当部のブラック具合が総務部バレしてました。

正確には、バレたのは僕ではなくて、先輩です。200時間近くの残業を、翌月に少しずつ持ち越して申請するように組織的に指示したことが社内でバレて、ガサ入れ食らったんですね(笑)。プークスクス。お陰で僕は完全残業指導が入りました。これが守られるかどうかはさておき、大手を振って定時勤務が出来ますね。

という訳で、次回はDie Kruppsの10th目標です。

それでは\\\٩( 'ω' )و ///

PS:
本日はこちら。



鬱エンドとそのマニアックな世界観で有名なドラッグオンドラグーン3のサントラより。「ワン」というウタウタイ…まぁ平たくいってボス戦の曲なんですが(ゲーム未プレイ)、サイバースラッシュメタルな感じのエフェクトとリフが素敵ですね。

Die Krupps (8th)

ご無沙汰しております。
酷暑の中、いかがお過ごしでしょうか。半分以上溶けている管理人です。北の離島民に30度オーバーは厳しすぎます…更新が長引いたのも、暑さの所為です(言い訳)

そんな暑い中に紹介するのも、暑苦しい音楽なんですけどね(笑)。Die Kruppsの8thアルバム「The Machinist of Joy」です。



8th) The Machinists of Joy ('13)

Die Krupps_8th

【Disc 1】
01. Ein Blick Zurück Im Zorn
02. Schmutzfabrik
03. Risikofaktor
04. Robo Sapien
05. The Machinist Of Joy
06. Essenbeck 4:09
07. Im Falschen Land
08. Part Of The Machine
09. Eiskalter Engel
10. Nocebo
11. Im Schatten Der Ringe

【Disc 2】
01. Nazis Auf Speed
02. Panik (feat. Eric Débris) *1
03. Sans Fin (feat. Geoffroy D.)
04. Neue Helden (Claus Larsen Remix) *2
05. Industrie-Mädchen *3

*1:フランスのパンクバンド:Metal Urbainのカバー
*2:1st「Volle Kraft voraus」収録曲のリミックス
*3:ドイツのパンクバンド:S.Y.P.H.のカバー

ドイツの老舗インダストリアル/EBMバンド:Die Kruppsが「Paradise Now」以降、16年ぶりとなる新作です。間には完全新録のベスト盤「Too Much History」が2007年にリリースされていますが、完全新作として実に16年ぶりになります。斯様の理由で、比較対象は「Too Muchi History」になるわけですが…

シンベと金属音を中心としたみょんみょんエレボ路線に回帰しています。ギターは味付け程度に有るかな?という程度ですが、汗臭さで咽る暑苦しい重厚なリズム、肉感的ビートは「Entering The Arena」や、ギター抜き「I (One)」を重低音圧で仕上げたような趣。

「Alive」をより美しく洗練させたような、暑苦しい男のバラード:#11も沁みわたりますね、目から漢汁が出ます。これこそ「機工士の悦び(The Machinists of Joy)」。ちなみにアルバムタイトルは1989年に、ラルフ・ドーパーとニッツァー・エブによって行われたWahre Arbeit wahrer Lohnのカバー曲「Machineries of Joy」が由来との事で、こちらは「Too Muchi History」にも再録バージョンが収録されていますね。

…とは言っても、やっぱり僕が好きになるのはDisc 2の#01のようなギターリフがザクザクしている曲だったりします(笑)。「Too Much History」で披露したようなインダストリアルメタル色は大幅に減退したのは残念ですかね。重低音って範疇では問題無いのですが、ほぼギターレスのメタル風エレボっていう構図は好悪が分かれると思います。


Disc1, #2:Schmutzfabrik



英語翻訳すると「Dirt factory」って出ます。シンベのズムズム感が際立つEBMって感じですね。

Disc2 #1:Nazis Auf Speed



EBMメタルですね。暑苦しさがクルップス。

<個人的評価>
エレボ度:☆☆☆☆☆
ヘヴィネス度:☆☆☆☆
メタル度:☆☆☆
お勧め:
Disc1:#2、#5、#11
Disc2:#1
Total: 86(/100)




次回作「V - Metal Machine Music」と言い、タイトルは原点回帰なんですかね?こっちは「Paradise Now」のアップデート版って感じです。

それではまた!!

PS:
本日はこちら。



「リード引いてたのアンタやったんかい!!」ってなった曲(笑)。リズムキープだけでも大分変態的な曲。