Kemu voxx(1st)

こんばんは。


先日、ニコニコ動画の生放送で「24時間ヘヴィメタル・ハードロック特集」みたいのをやっていて、全部見ていた訳ではないですけど、自宅とか研究室とか(おい)で見てました。あぁいうのは、新しいアーティストの発掘になって良いですね。AmorphisとかSkillet、Behemothとかは、聴いたことありませんでしたが、かなり惹かれてしまいました。全部見たかったなぁ…

今回は、中高生を中心に絶大な人気を誇り、ボカロ界を一世風靡したkemuさんのアルバム紹介です。中高生人気というのは僕の勝手なイメージですが、あながち間違ってないと思ってます。僕は大学院生でkumuさんの曲好きですけど(笑)。





Kemu氏について:
「Kemu voxx」は音楽担当のkemu氏、イラスト担当のハツ子氏、動画・雑務担当のke-sanβ氏、OS担当のスズム氏(OSって何?mixとかその辺担当みたいです)の4人で構成されているとの事ですが、主に「kemu氏」について僕の知っている事と、思う所を若干書く事にします。

kemu氏の作品は、2011年発表でダブルミリオン目前(2013年10月22日時点)の「人生リセットボタン」が一応処女作です。ただ、作曲自体は以前から行っていたようですし、そのクオリティとメンバーの充実ぶり、狙いすましたかのような曲構成(PV含む)、ミリオン連発等々から察するに、ある程度以上のノウハウを持った人物だと思います*1。ボカロの流行に間違いなく影響を与えた人物の一人で、彼の登場以降、良くも悪くも同系統の曲が増え、その点でボカロをつまらなくしてしまった元凶との批判も有るようです。

積極的に表に出ず、素性も微妙に謎である所為か、(他の作曲家とかの)別名義疑惑が掛けられていたり、素行に問題のある歌い手*2の動画投稿による炎上に巻き込まれたり、メンバーの一人が某アニメに提供した楽曲の評判が芳しくなく、あちこちに飛び火するなど、色々忙しい方(達)でもあります。

2013年5月発表の「敗北の少年」がシリーズ最後の作品とされていて、これを機に引退…という説が濃厚みたいです。

*1:投稿期間が大きく開く前の、「カミサマネジマキ」までの投稿動画で全曲ミリオン達成、当時の時点で史上初だったようです。たまたま作った曲が連続でバカ受けした天然の大型新人…という感じではなく、良くも悪くも、大衆的・商業的な感覚を持った方とイメージしています。商業的なバックアップが有ったか否かについては知りません。
*2:ボーカロイド曲を始めとした楽曲をカラオケ的に「歌ってみた」動画を投稿されている動画投稿者の事。一部人気歌い手さんの中には、メジャーデビューされている方も居るみたいです。





1st)PANDORA VOXX complete('13)


PANDORA VOXX complete (2枚組ALBUM)PANDORA VOXX complete (2枚組ALBUM)
(2013/03/27)
KEMU VOXX

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中高生をはじめ(?)爆発的な人気を誇ったボカロP:kemu氏による一応の1stアルバム*3。名義は「kemu voxx」で、2013年5月発表「敗北の少年」までのすべての発表作を網羅出来る2枚組です(以下1枚目2枚目をD1、2と表記します)。

音楽についてですが、特徴的なのは高速ハードロックと、ハイテンションでサイバーなシンセ音。思春期の青少年の胸に突き刺さる歌詞や、独特のフレーズ回しも人気みたいです。そして何より爆発的な瞬発力と、驚異的な中毒性を有したメロディライン。開幕で引き込み高速で連れまわす彼の音楽は、良くも悪くも電子ドラッグな側面があり、非常に即効性があります。

そして、最近のボカロPの割に…と言うのも失礼ですが、曲構成や音質といった基本的な部分が安定しており、聴き心地も良好。また、既発表曲は似たような楽曲が多い印象が非常に強かったですが、アルバム収録曲は割とバリエーションが豊富で、沙羅曼蛇meetsジャズな#5(D1)を始めとするインスト全般、重厚な#10(D1)、しっとりしたバラード#11(D1)や#9(D2)、中高生大好き高速ボーカルの#5(D2)なんかを聴けば、既発表曲でのイメージが変わるかもしれません。

#2(D1)の「人生リセットボタン」だけは、よりサイバーでピコピコになった、動画Verと完全に異なるアレンジのものが収録されています。僕はあのゴリゴリした迸るアグレッションが好みだったのですが、まぁこれはこれで悪くない。残りは多分動画Verとほぼ同じです。投稿作では高速ビートの#8(D1)や、ストレートな#10(D2)なんかが好みですかね。個人的にはチャイニーズ(?)メロディのありがちな#4(D2)とかも気に入ってたりします。

バリエーションが増えたとは言え、「速いだけ」としばしば揶揄されるkemu的曲展開は、やっぱり似たりよったり感が否めないので、あながち的を外れた批判と言えません。特に動画投稿曲は金太郎飴状態でしたし、実際、方法論としては比較的シンプルで、ある程度流行ものではあったため*4、大量のフォロワーを生む結果となりました。また、騒音とも称される高音域中心の音作りは、曲調もほぼ全曲ハイテンションなのも相俟って、耳が疲れるのは難点と言えば難点かもしれません。その他、猛烈な即効性に反した飽き易さ音楽的な意味で商業主義(=売れ筋狙い)な臭いを気にする向きもありますが、僕はその手の音楽は嫌いじゃありません。

アンチも多いKemu voxxですが、ボカロ系ではかなりお勧めの1枚です。尚、「歌い手」さん達が歌ったバージョンも発売されていますが、歌い手ファンならどうぞ…といった所で。いずれにせよ間違わないように注意。


*3:元々はイベントでの手売りと一部のECサイトのみ数量限定で「PANDORA VOXX」というアルバムがリリースされてはいたようですが、完売&転売を受けて、メジャーでリリースされた…という流れみたいです。
*4:「チップチューン/ダブステップ+ロック/ハードコア/メタル」は、海外では2007年辺り、日本では2010年辺りから割と流行ってますよね。


※クロスフェード



動画コメントが「おおおおお」とか「これ好き」とかしか無いですね(笑)。とりあえずこれで、動画投稿曲以外のものを聴いてみたら良いかなって思います。


#2:人生リセットボタン(※原曲、CDと別Ver.)




回転する立方体が印象的だった動画。僕は結構初期で発見して、その時から既に大好評でしたが、「これは人気出るな…」と思った記憶があります。当時やたら歌い手が歌ってて、超ウゼェって思ったのが記憶に残ってます。


#22:敗北の少年




シンプルな動画。曲もシンプルで、ストレートなエモコアです。動画最後には「Thank you, we'll meet again someday.」(ありがとう、またいつか会いましょう)」というメッセージが載せられており、動画投稿直後にもそれっぽい事を呟いてた事が、引退説の根拠となっています。

正式なコメントを出さない、思わせぶりなkemu兄さんに惚れてしまいます!胸と股間が熱くなります!!あ、レビュー中で何度も「彼」と書いていますが、男性かどうかは知りません。多分男の方です。


<個人的評価>
キャッチー:☆☆☆☆☆
サイバー度:☆☆☆☆
多様性:☆☆☆
お勧め:
#2、#5、#10 (Disc 1)
#4、#6、#10 (Disc 2)
(2枚組なので、3曲/1枚で選びました)

TOTAL:90 (/100)




レビュー前には音楽雑誌含めた、他者の意見とかにも目を通し、丸パクリにならない程度に参考にさせて頂いているのすが、ボカロ音楽はまともなレビューや、中立的な意見が圧倒的に少ない気がします。

近年のボカロ界隈では、あからさまな商業的コラボが目につき、kemu氏もその流れに乗ってか乗せられてか、今は小説も出ているようです…どうなんでしょうね。僕個人は音楽は音楽で結論付ける方が好みですし、kemuさんのイメージ的に、その手のコラボは似合わないなぁとか勝手に思っているのですが…。まぁボカロならではの創作展開って事でしょうかね。(その辺は追っていないので、よく分かりません)


それではまた次回(゚∀゚)ノシ


PS:次回レビューはサブカル系とメロデス系になると思います。あと、同日投稿で、雑談を投稿しています。
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