スズム(1st)

あけましておめでとうございます。


年明け、いかがお過ごしでしょうか。僕はいつから実験を開始しようか悩んでいる所です。実験しなきゃいけないけど、行きたくないっていう。まだダラダラし足りない!!!

さて本題ですが、今回はボカロ界隈で、色んな意味で熱いボカロPの一人:スズムさんの1stアルバムです。昨年最後に取り上げようとしていたアルバム。

注意:バックグラウンドの都合上、kemu voxxとの比較と、アニメ「ダンガンロンパ」のED曲「絶望性:ヒーロー治療薬」の話題を含みますので、その辺りのお話にナーバスな方や、気分を害されたくない方は、ご注意下さい。

・kemu voxxのレビューは→こちら
・絶望性:ヒーロー治療薬については→ニコニコ大百科



スズム氏について:
kemu voxxのメンバーの一人で、ミックス・マスタリング等を手掛けている方です。また、オリジナルの楽曲発表のみならず、「終焉ノ栞プロジェクト」での作詞・メディア展開に関わっていたり、歌い手・ボカロP等の楽曲の作詞やミックスを担当したりコラボをしたり、顔出ししてたり(笑)と、ソロでの活動も精力的。代表曲は「過食性:アイドル症候群」「へたくそユートピア政策」あたりでしょうか。

昨今では、アニメ「ダンガンロンパ」のED曲「絶望性:ヒーロー治療薬」を担当し、その出来栄えやマーケティング手法から、担当ボーカル(歌い手)のそらるさん共々リスナーを絶望させ、総叩きにあった事で不名誉にも有名になってしまった感があります。また、前述の事と関連して、良くも悪くもサブカル界隈的というか、人間っぽさが垣間見える方で、忌避される事も多々。kemu voxxのサウンドの中核を担っている事や、kemu氏自身が殆ど露出がない事、そして歌詞の内容や方向性、使用している機材の被り等から、「kemu=スズム=中村イネ*1」の疑惑が依然として掛けられていたりと、噂話にも事欠きません。

とまぁゴシップネタもありますし、ファンと同じくらいアンチも居る方ですが、そういった話題性の高さも、人気・知名度の高さを物語るものじゃないでしょうか。

*1:ピアノやギター等、複数の楽器を一人で扱い、かつて動画サイトで人気を誇った演奏者。未成年飲酒や不倫、それに対する対応の悪さといった事で騒動を起こし、責任を取る形で引退されています。詳しくはそちらを調べて下さい。



1st)ケビョウニンゲン('13)


ケビョウニンゲンケビョウニンゲン
(2013/11/24)
スズム、さいね 他

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ボーカロイドを使用した楽曲で人気の同人サークル:kemu voxxのメンバーの一人:スズムさんのリリースする1stアルバム。ボーマス27では女子中高生に大人気だったそうですが、#6が気に入ったので、二十代も半ばを超えたオッサンが、ミーハーにも密林で通販購入。可愛らしい外ジャケに反して、ブックレットとCD盤のデザインがオシャレで好きです。

まず、本作は全曲インストorボーカロイドです。Special thanksにはその筋の人の名前がやたら列挙されていて、内輪感は全開ですが、歌い手含めた生ボーカルの介入はありません。音楽的には、kemu voxxと比べて、ハードな側面より、清涼感が際立つポップな楽曲が並びます。ボカロ曲ではシンセ・SEが装飾的な使われた、可愛らしくソフトな曲が目立つ一方、インスト曲を筆頭に、kemu voxx以上に)ゴリゴリしたギターリフ、ドラムロール、脳内を掛けめくる激しいシンセ音が挿入されたハードな楽曲も散在。また、コミカルな#3や、SEが主張する#4、ベタな泣きメロが最高にポップな#12と、楽曲・歌詞等がかなりツボを心得ていていますあざといというか計算高いというか。kemu voxx七光りではなくて、人気が出るべくして出たとは思う。

どうしてもkemu氏との比較が避けられないかと思いますが、#4や#7、#11といったハードロック系の楽曲では、パワーが足りず聴き劣りがしてしまうかなと感じます。何というか、無理してる感が有るし、kemu voxxほど洗練されてない。あと、ソフト・ハード両方の楽曲が有るには有るのですが、似たテンションや方向性の曲も多いので、緩急も不足気味。#1のような、ビビットなサイバーロック方面で数曲作ってくれたら、メタラーの僕としては嬉しかったんですが…ただ、この手の高速ボカロックはkemu voxxでほぼ完成されてしまっていますし、客観的に見てこの方の持ち味は#2、#6といった、浮遊感有る曲や、#10や#12のようなポップな曲に表れていると思います。特に#6は、僕の絶望性~でのショックを吹き飛ばしてくれた佳曲。耳に残るフレーズ回はまさにボカロ的ですけど、珍しい曲調で、この手の曲がもっと聴きたいです。

シュールストレミング級の商業臭さと、ライトノベルみたいな寒いコミカルな歌詞、そして全体的な内輪志向からは、門前払い感が漂いますが、「ダンガンのあの人」というくらいのネガティブな評価は覆す力作だと思います。ちなみに、一部楽曲について、先述したシングル「絶望性:ヒーロー治療薬」、V.A.「青春の味と空論の君」に歌い手のそらるさんとろんさんボーカルVer(デュエット含む)等が収録されているようです。そちらのファンの方はチェックしてみて下さい。ろんさんonlyなら買ってた


※クロスフェード



可愛らしいキャラクター達が印象的な、超あざといクロスフェード。だがそこが良い。

ところで、一見するとポップでラノベみたいな歌詞なんですけど、結構「裸の王様」「因果応報」的なテーマが多い印象を受けます。こういうのが、イジメだとか、グループ派閥だとか、受験だとかに気を揉み、心身・環境共に不安定な思春期の子達にウケるんでしょうかね。ちなみに、歌詞も別人疑惑の根拠の一つとされているようです。


#6:世界寿命と最後の一日



歌詞はノストラダムスとかマヤとかそれ系のを踏まえたもので、人気かつありがちな内容ですが、この爽やかでリズミカルな曲と、「Monday Tuesday ...」とか韻とか印象的なフレーズ回しが高い中毒性を誇っています。ただ、動画Verより音が整理されたのは嬉しいんですが、ド頭のシンセフレーズがどうも好きになれません。


<個人的評価>
キャッチー:☆☆☆☆
ロック度:☆☆☆
多様性:☆☆☆
お勧め:#1、#6、#7、#12

TOTAL:81 (/100)




僕自身、「絶望性~」は、好きではないし、正直、スズム氏の曲の中でも決して良い出来だったとは思っていません。

サブカル・同人…というか、ニコニコ界隈には「営利的・商業的な動きは断固拒否」「一度の失敗は一生の失敗」という風潮が強いですが、僕個人は(二次創作含め)許可や正規の手続きが取られているなら問題無いと思いますし、1つの作品の出来が悪かったからと言っても、それが後の傑作に繋がる事もありますからね。本作も、聴いた上で叩くなら叩けば良いかと思います。あと、歌い手Verについては、kemu voxx的な歌い手オンリーCDとか出されても、あんま詳しくないおっさんとしては困るんで、特典とか2CDで付けてくれたら聴く機会有って良いかもです。そもそも、おっさん向けじゃないのかもしれませんが(笑)

次回は、出来る限り早く、Demetoriの新作のレビューをしたいと思っていますが、間に合わなければ適当にストックを投稿しておきます。1月中旬くらいからは投稿が滞るかもしれませんが、ご了承ください。

それでは(゚∀゚)ノシ


PS:同人系について、Demetori、kemu voxx、今回のスズム氏はレビュー冒頭にカンタンな説明文がありますが、ゆよゆっぺさんとかにはあんまり詳しい説明無いです。それもアレかなって最近思いましたので、今度別記事作って、そちらにまとめようか画策しています。メタル・インダストリアルは付けだすとキリないんで、現時点ではやめておきます(笑)。
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