最近聴いたボカロ(4)

こんばんは。


先日ですね、某SNSで「介護の現実を描いた漫画」的なスレ?か何かのシェアがタイムライン上に有りました。個人的には、この手のリアリズム漫画は反吐が出るほど嫌いなんですけど(笑)、釣られて読んでしまった訳です。

そこで、自分の親の事を考えて。ウチの両親は認知症とかその手のものから程遠いほど元気ではあるんですが、結構年は取っていますし、腰が痛いとかのレベルではありますが、体の不調が垣間見えます。親も歳取るんだという当たり前を実感し、何か凄い悲しくなってしまいました。もうちょっとシッカリしないとな…と。

そんないい歳のおっさんがボカロとかテレビゲームとか語っていて良いのかっていう、ある種の後ろめたさがどうにも拭えないんですが(苦笑)、今回もボカロについて語ってみます。





(1)FIRST (by niki)
※重音テトによるカバーはCollia氏、PV制作はThanks氏によるもの)



nikiさんは電子音を交えたエモ系を得意とするボカロP、ColliaさんはVOCALOID及びUTAUによるカバーを投稿する動画投稿主で、米国カリフォルニア出身。ThanksさんはPV、MMD動画作成者。原曲はLilyという音声合成ソフトでnikiさんによって作られており、それをColliaさんが重音テトでカバー(mixにはnikiさんも関与)、Thanksさんがそのカバー版でPVを作成したという流れの模様。

ご存じの方も多いかと思いますが、現在のボカロって、「=初音ミク」ではないんですよね。少なくない数が、ミクやルカ以外の音声合成ソフトやUTAUによるものであったりします。今回カバーで用いられた重音テトもUTAUのライブラリ(=音声ファイル)の内の一つ。「おちゃめ機能」なんかが有名なんでしょうかね。Colliaさんの調教は、ホントにアメリカ人なのか疑ってしまうくらいに(笑)自然に仕上がっています。テトに合わせて赤と黒を基調としたお洒落なPVもグッドですね。Lat式の可愛いテトとのギャップが、それを引き立てます。

曲の話に移りますが、シリアスな歌詞と、緊張感漂う疾走系エモ/ロック楽曲は、何故かしばしば「厨二的」と言われます。敢えてその表現を使いますが、僕はこの手の「厨二的」な曲が大好きで、現状それってボカロ以外では見つけられていないんですよね。ヘヴィメタルやインダストリアルの世界ではあまり聴けないタイプだからこそ、ボカロで補完するようになりました。ゆよゆっぺ「Psychopath」、kemu voxx「人生リセットボタン」、無力P「Flightless Bird」、164「天ノ弱」等々が、本格的にボカロを聴き始めた切っ掛けで、ボカロに限らず、こういうの好きな方とは良いお酒が飲めそうですね(←ちなみに私はほぼ下戸です。笑)。


(2)天樂 (Original by ゆうゆ Covered by 松岡充)




ゆうゆさんによる「天樂」を、元SOPHIAの松岡充さんがカバーしたもの。「街」がカプコンより発売されたRPG「ブレスオブファイア3」のテーマ曲に採用されていた事はご存じの方も居るかもしれない。最近は西川貴教氏や小林幸子氏等、こういう世界にプロが参加する事も増えつつありますね。

そこでは、プロと歌い手の比較議論も必ず出て来ます。僕は「歌い手」に関して割と批判的ですが、かといって「プロ」と比較し蔑視する風潮も嫌いです。そもそも、「プロの歌手=それを商業活動としている」だけで、結果的にベテランが居るだけ。必ずしも最初から歌が超絶上手かった訳でもなく、歌唱力不足を、容姿・個性等で補っている人も居る。一方、「趣味的に活動を行う(行っていた)」歌い手の中は十代~二十代前半と若い人が中心ですし、「歌に特化した逸材(原石)」が潜在すると考える方が自然。

それを踏まえた上で、敢えて言及させて頂くと、こんな大仰なエフェクトを掛けなくても十分歌いこなせる力が有る方だと思っていたので、もっと自然に歌ってくれて良かったのに…とは思いました。このオーバープロデュースが「一部の歌い手」を彷彿させていますし、実際そういう指摘もなされています。ただ、無理矢理原曲キーに合わせたりせず、歌を自分のものとして余裕をもって歌い上げている様は、素人の僕にも十分伝わってきます。何より、華がある。敢えて言うなら、この辺が「流石プロ」と言った所なのでしょう。

ただ、良くも悪くも「和楽器バンド」のインパクトが大きいためか、PVや演奏面がかなり地味で、特にギターソロはかなり微妙に感じます。


(3)ラストリバース (by きいろ)



2013年9月25日に「ロストメモリー」でデビューしたばかりの、新進気鋭のボカロPさん。北海道出身の大学生の方のようですね。

たった3曲で評価するのは難しいんですが、基本的にはチップチューン寄りの電子音楽オケに、切なげで可愛らしい歌メロを乗せるスタイル。よくある手法ではありますし、奇抜な事をしている訳でもないのですが、重過ぎないくせに妙な厚みがある丁寧な音作りと、強烈なフックが特徴的で、昨今の新人Pのレベルの高さがうかがい知れます。「僕のナウでイタイケなハートブレイクソングなのであるッ」と記載された通りの、甘く儚げなメロディが心を惹きつけます。ところで、リバーブしたような効果音は、逆再生(リバース)を活用しているとの事。ダブルミーニングだった訳ですね。

学業に専念されるために、一時的に活動休止するとの旨が、Twitterで投稿されていましたが、いち早い復活を望みたい所。





さて、ボカロ界隈で最近話題になった「工作」動画。VOCALONOBISというランキング方式を編み出し、ボカロ界隈盛り上げに一役買った_GIssy氏が、今度は「ボカロ工作」というお題で我々に”仕掛けて”きました(リンクは貼りません)。工作っていうのは、「再生数工作」「マイリスト数工作」の事で、これらの数を何らかの不正な方法で増減させる方法の事です。動画投稿者自らが行う場合と、動画閲覧者(ファンまたはアンチ)が行う場合の2パターンがあります。

ネットでは重罪扱いされる「工作」行為、どの世界でも横行している事なのはご存じの事かと思います。最近ではステマなんて言葉も流行りましたが、そもそも世にまかり通っているものすべてが「実力だけ」で人気を勝ち取ってきたものとは、到底思えませんよね?(笑)。それを自分自身で「真に評価されるに値するか」を確かめる事に意味があるのであって、「工作だから」という理由だけで批判するのは、あまりに潔癖だし、ナンセンス。

_Gissy氏が「再生数の不正を暴く」という、工作批判的な偽善でもって動画を制作したとは到底思えず、①こういった「工作」を「VOCALONOBIS」は見逃さないという主張(≒VOCALONOBISの正当性の証明)が隠されている、②「VOCALONOBIS」同様、単に自身の「技術力」を誇示したい…のどちらかだと推測します。それ自体が悪いとは思いませんが、ただ、結果的に潜在していたボカロPに光を当てる事になった「VOCALONOBIS」開発者が、単なる晒し上げに加担したというのは、何となく残念には思いました。


それでは(゚∀゚)ノシ

PS:当面の更新は、サブカル系と、映画サントラレビューを予定しています。あと、誤字多すぎワロタンゴ。
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