Last Note. (1st)

こんにちは。


最近は平日の仕事に心身共に疲弊し過ぎて、自宅での勉強やら作業に全く身が入りません。で、また平日苦戦するという…自宅で出来る事は、準備しておきたいってのはあるんですけどねぇ…朝早く来てやっても、効率が上がる訳でもなく。最初の頃は「いやー、残業多くてさ、マジ忙しいわww」って感じだったのが、最近は「残業?うん…まぁ、そこそこかな(汗)」みたいな、段々口外するのが憚られる局面に入ってきてます。いい加減辛い。

さて、本日のレビューはボカロP:Last Note.さんのアルバム「セツナコード」になります。


注意:Last Note.は作詞・作曲や広報担当のLast Note.(ラスノさん)と、作曲・編曲担当のLast Note.T(Tさん)さんの二人組ユニットらしいですが、ここでは呼びやすさから、Last Note.さんを一貫してラスノさんと呼んでいます。



1st) セツナコード ('13)


セツナコード(ジャケットイラストレーター:のん)セツナコード(ジャケットイラストレーター:のん)
(2013/08/21)
Last Note.

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01.セツナトリップ
02.スパイラルブレイカー
03.アカツキアライヴァル
04.放課後ストライド 
05.無気力クーデター 
06.有頂天ビバーチェ
07.逃走本能
08.少女暴動
09.月光戦争 
10.ノイジーラバーソウル 
11.デッドラインサーカス
12.ファンタジースター* 
13.恋愛勇者
14.キャラメルヘヴン
15.アリスメティック 
16.ハッピーチューン*
17.オサナナブルー
18.ルートスフィア
19.ハローラフター
*:他アーティストへの提供曲のセルフカバー)


「セツナトリップ」「恋愛勇者」等の有名曲や、「放課後ストライド」を発端とする「ミカグラ学園組曲」シリーズで有名な、中高生大好きボカロP枠:Last Note.さん(以下ラスノさん)の1stアルバムです。二人組ユニットらしい。書き下ろし提供曲やら新曲(当時)やらを含んだ19曲入りですが、俄か故に、どれが当時の時点での新曲だったのかは分かりません。

GUMIをメインボーカルに、ピアノやSEを取り込みつつ、ギター又はシンセリフを基調とした高速ボカロック系が中心ですが、#4、#6に代表される、ポップでキュートでコマーシャルな楽曲が大半を占める点が特徴的かと思います。また、耳を惹く技巧的なギター・ベースが比較的目立ちますが、良いアクセント。おそらく、参加演奏者の貢献でしょう*1

それに反映されてか、#3や#9、#14を初めとする楽曲からは90年代歌謡ロックとかヴィジュアル系な要素も感じられ、泥臭くてベタだけど、「こういうの良いよね」的な琴線に触れる展開が目白押し。加えて丁寧なボカロ調教、ライトノベル的な記号(言葉遊びやキャラクター・物語性)の付与、早口ボーカルという、人気の要素をこれでもかと詰め込んでいます

ただ、方向性の弊害か、作曲者・演奏者の引き出しの問題か分かりませんが、楽曲のバリエーションは乏しく、どの曲も似たり寄ったり。しかも大容量の19曲。人気曲#1を筆頭に只管高速ハイテンションで過ぎ去っていく瞬間最大風速型の楽曲群は確かに清々しくはあるのですが、僕のような後追い俄かリスナーからすると、個々の印象が全然残らないし、後半は食傷気味。歌詞や音像も、言ってしまえば狙い過ぎてて媚びた印象すら感じます。この辺りは高速ボカロックの特徴でも有りますが、ラスノさんの楽曲は前述の要素が絡み合い、とりわけ飽き易くなっています。まさに「刹那的な音(chord)」*2と言えますし、彼の音楽がしばしば「空っぽ」と揶揄される原因とも言えましょう。

また、微妙な画力とセンスのジャケ含む媚び媚びのアートワーク、カゲプロのパクリとも揶揄されかねないメディア展開楽曲シリーズ、R.myliveとしての実況動画への参戦(超絶美化された自画像サムネが相当気色悪い)等、音楽以外の余計な批判を集め易い要素満載間違いなく男から反感を大人買いされるスタイルですね(爆)。まぁ確かに音楽とは無関係ではあるんですが、ジャケはボカロ音楽においてかなり重要な要素でしょうから、ミカグラ~の人が描いた方が、人気的には良かったんじゃない?て気はしますね。

斯様の点で、音楽的センスより商業マインドが全面に感じれる本作ですが、僕はこういう方向は必ずしも嫌いな訳では有りません。狙って出来るってのは、ある種の才能だと思います。楽曲は丁寧に作られていますし、何だかんだで聴き心地も悪くない。肩ひじ張らず、あんまり深く気にせず聴くのがよろしいかと思います。尚、僕はレンタル入手なので、特典については分かりません。


*1:例えば#1ではギタリストに演奏者の中西氏とマウリー氏、#10では町屋氏、#3ではベーシストにH.J Freaks氏といった、ニコニコ動画の「演奏してみた」カテゴリやプロとして活躍している方を迎えている事が多いようです。
*2:アルバム名「セツナコード」のコードが「code(暗号)」か、「chord(和音)」か、どちらかは分かりません。


クロスフェード:



ファンならともかく、初めて聴いた人なら多分、区別付かないと思います。が、この手の瞬間最大風速型の楽曲が好きな人は、多分気に入るでしょう。ちなみに僕は和楽器バンドの「セツナトリップ」のカバーを聴いてから、「そう言えばセツナトリップって、一時期流行ってたな」って感じで、ラスノさんの楽曲を聴き出しました。


<個人的評価>
テンション:☆☆☆☆☆
スピード:☆☆☆☆
多様性:☆☆
お勧め:#1、#5、#9、#14

TOTAL:78 (/100)
本文中に述べた通り、アートワーク等は考慮していません)



改めて読むと、ファンに怒られそうなレビューですが(苦笑)、他意は有りません。


そういえば以前、twitterでも若干触れたのですが、ボカロ議論でよく言われる「他のボカロP名を出すのはマナー違反」という意見は、同意しかねます。この場合は、ラスノさんの音楽について、じんさんと比較するな!という意見がチラホラ。確かにニコニコ動画とかだと、「○○みたい」と言いがかり同然に粘着する輩も居ますから、嫌に思われる気持ちも分からないでもありません。

でも、先駆者や似たカテゴリの大御所が居た場合、そういった作曲家と比較して感想を述べる…ってのは普通の行為じゃないですか?「似てる」ってのは「パクリ」とは違い訳ですし、むしろそういった率直な感想って、参考になりません?例えば、じんさんが好きな人は、改めてじんさんの曲聴いたり、或は「じんに似てる」という音楽を中心に探していったりしませんか?という。

それに僕が「Iron Maidenと比較するなんて失礼!」とか「インダストリアルなら、みんなNine Inch Nailsかよ!」程度でめくじら立ててたら、相当滑稽ですよね…まぁ、この場合は比較対象が圧倒的大御所だから、怒りも湧かないですけど(笑)。


ではまた次回。


PS:
本日はこちら。




悪魔城ドラキュラシリーズで有名な「Bloody Tears」のアカペラカバー。…凄いなコレ(笑)。外見に似合わずキレイな歌声で、しかも音の厚みが凄い。あと、途中。猫で遊んでんじゃねえよ(笑)。嫌そうにしてんじゃんよ…

これを聴いて、何となく「クラッシュバンディクー5」とか「レイマン オリジン」のBGMを思い出しました。
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