Slipknot (5th)

こんばんは。


めっきり寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。世間のメタラー諸兄は、キャンセルやら望まぬアーティスト参戦やらで、相当物議を醸したラウパについて熱く語っている所でしょうが、わたくしは田舎暮らしにつき、フェスとは無縁の生活を送っておりました。

本日のレビューは今もっともホットなSlipknotの新作「.5: THe Gray Chapter」です。

音楽と関係ない同時投稿記事はこちら→オタクになった切っ掛け(1)



5th) .5: The Gray Chapter ('14)


.5:ザ・グレイ・チャプター(2CDスペシャル・エディション).5:ザ・グレイ・チャプター(2CDスペシャル・エディション)
(2014/10/15)
スリップノット

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(Disc 1)
01. XIX
02. Sarcastrophe
03. AOV
04. The Devil In I
05. Killpop
06. Skeptic
07. Lech
08. Goodbye
09. Nomadic
10. The One That Kills The Least
11. Custer
12. Be Prepared For Hell
13. The Negative One
14. If Rain Is What You Want

(Disc 2)
01. Override
02. The Burden
03. -Silent-
04. -Talk-
05. -Funny-

Disc 2の表記はiTunesに取り込んだ時のもの。3曲目は無音、4曲目は話し声、5曲目はSE風の何か…といった感じで、実質的には頭2曲のみです。

米国アイオワ出身9人組覆面音楽集団がリリースする、6年ぶり通算5作目のアルバム。ポール・グレイ(b,vo)の死去、ジョーイ・ジョーディソン(Ds)の離脱*1と主要メンバー二人が一気に抜けての作品です。「灰色の章」と題されたアルバムは、リードトラック含め、ポール・グレイへの追悼の意味が込められているようです。本作、何と自身初のオリコン1位を獲得しております。

ジム・ルート(Gt)が作曲の主導権を取ったという本作。流行を狙い過ぎた妙な歌モノやら、さして格好良くもないギターソロやらを全面に出したりと、らしくなかった前作から比べると、#2や既発表曲の#13に代表されるような、モダンヘヴィネス的な叩き付けるギターリフ中心の楽曲には、ラップボーカルやパーカッション、ターンテーブル、金属ぶっ叩き音やサンプリングといった、往年の音楽的要素がかなりの分量で散りばめられています。一気に20年近く戻ったような作風は時代錯誤感も漂いますが、おそらくこの手の音を出して歓迎されるバンドは、最早彼らかKornくらいなもので、問題無し。

ギターソロや歌メロは健在で、#6や#9と相当キャッチーな曲も含まれています。当然、Stone Sourっぽさもそれなりに漂うのですが、前2作を踏まえた所為か、我々が慣れた所為か…前述の要素が、今作では割と効果的かつ適切な導入に感じられます。新旧の要素が違和感無く取り込まれている点で筋が通った作品とも言えます。粒の粗い音作りも含めてか、2ndと3rdの中間という表現がされていますが、割と適切な形容かも。

新加入のドラマーは、ジョーイほどの迫力は無くてモッサリ感が有ります。ただ、今作は音自体が籠り気味で攻撃性や技巧全開って作風でも無いので、全体としては割と溶け込んでいて、気になる程では有りません。ベースはよく分からないですが、元々ベース音が殊更目立つ作風ではなかったので、大きく印象を左右するって事は無い気がします。

そんな今作、かつて比較対象とされるのを嫌悪していた、KornとかMarilyn Mansonといった同時代のバンドからの逆引用・アーカイブスといった印象を受けないでもありません。また、アルバム全体には、込み上げてくる怒りとか憎悪、残虐性といった、かつてのパワーを感じらせる要素は感じられません。更に、1曲1曲が冗長気味。これが「一曲一曲にインパクトが無い」とか「1st、2ndの頃には敵わない」といった感想にも繋がってくる訳で、その点で即効性は低いかもしれません。その代わり、バンド内部のドロドロ・不安感を反映するかのような、陰鬱さ・厭世観、苛立ちのような感情は漂っているので、なかなか遅効性が高いスルメ的なアルバムでしょう。尚、蛇足ですが、ミック(Gt)は、いい加減ギターソロのセンスが無い事に気が付いた方が良いと思う。毎回、ツインギターの片方がダッサイのは、多分ミックの方だと思うんですが…

「SlipknotとSystem of A Downだけは例外だった」みたいな、そもそもニューメタルを好きじゃないリスナーには、なかなか薦めにくい作品ではあるのですが、前作の不満は払拭してくれる力作でしょう。やっぱりネガティブを原動力にするバンドですね。尚、2CDのボートラは割と良さげですが、普通に輸入盤買った方がリーズナブルだとは思いました。たった2曲ですし。

*1:バンド側は「脱退」としていますが、、ジョーイ側は自ら脱退した意志は無いようです。インタビューも奥歯にものが挟まったような表現しかしていませんし、「クビ(解雇)」及び「仲違い」に近い状況のような印象はあります。


#11:Custer




ドゥドゥダァドゥドゥダァドゥドゥダァッダァッダァッ!な、ライブ向きの人気曲。そうそう、こういうので良いのよ。「Spit It Out」や「People = Shit」の頃の雰囲気が有ります。サビの語感と、「ッコーン!」って、金属ぶっ叩き音が気持ち良い。


#13:The Negative One



何だかんだで、これが一番好き。これを聴いて気に入った方は、多分購入して大丈夫です。

<個人的評価>
Slipknotらしさ:☆☆☆☆
メロディ:☆☆☆
ヘヴィネス:☆☆☆☆
お勧め:#2、#3、#11、#13

TOTAL:85 (/100)



やっぱり「People = Shit」とか「The Blister Exists」辺りのインパクトと比べてしまうと、どうしても地味な印象は拭いきれませんが、80点を取るレベルで無難に仕上がっているとは思います。


次回は、ボカロのレビューになりますが、今週末の更新はもしかしたら無理かもです。

それでは(゚∀゚)ノシ


PS:
本日はこちら。




懐かしい…LUNA SEA、GLAY、ラルクと言えば、僕のロック好きの原点ですね。当時小学5年生。GLAYは学年に1人2人は居ましたが、流石にLUNA SEA聴いてる小学生は居ませんでした(笑)。
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