スズム(1st,major debut)

こんにちは。


4月も良い感じに終わり、連休シーズンに入った事かと思います。僕はと言えば、色々落ち着いて気が緩んだのか、夏風邪的なものに掛かって、溜ってた代休使って家でダウンしていました(苦笑)。お蔭でアニメ試聴と音楽鑑賞が久々に捗り、ブログのストックも溜まってきました。

本日はボカロ枠、スズムさんの新譜レビューです。



1st) 八日目、雨が止む前に。('15)


スズム_八日目


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【本編】
01. Manifesto(inst)
02. 人類五分前仮説
03. 灰色少年ロック
04. 心臓コネクト
05. Promulgation(inst)
06. あのタイムトンネルを抜けて。
07. イグジスタンス
08. レトルトアイロニー
09. Enactment(inst)
10. 革命性:オウサマ伝染病
11. 世界寿命と最後の一日
12. 八日目、雨が止む前に。
13. Execution(inst)

【特典CD】
01. Endless(inst)
02. 絶望性:ヒーロー治療薬
03. 過食性:アイドル症候群
04. 赤心性:カマトト荒療治
05. へたくそユートピア政策
06. 桜色タイムカプセル
07. 好き勝手いうな
08. うたかた、夏の終わりに隠した
09. 嘘つきピーターパン
10. 独りの君と一人の僕に
11. Valedictory(inst)


絶妙な大衆感覚と商業への嗅覚でもって、中高生の心とサイフの紐をガッチリつかむボカロP:スズムさんのメジャーデビュー1作目。Kemu voxxのメンバーの一人でもあり、また「終焉ノ栞」プロジェクトの首謀者として物書きもするマルチぶりは、周知の通り。管理人は、「初回限定盤B」をレンタルで入手。通常のアルバムの外に、炎上で有名な代表曲「絶望性:ヒーロー治療薬」などを収録したCDが一枚付いています(以下、「本編」「特典」と呼びます)。本編の方も新旧楽曲が混在しているので、ベスト盤的な側面もあります。

本作の印象ですが、言ってみれば爽やかなkemu voxxです。「ケビョウニンゲン」では、差別化を図るかのような、ポップで清涼感ある楽曲が目立ち、良くも悪くもそこが新鮮ではありました。一方の今作では、冒頭の#2~#4を始めとした、kemuライクな高速チューンの配置が目立ち、その合間に、スズム流の爽やかポップチューンがサンドされています。デジロック風味のインストを合間に挟む手法も健在。

ロック曲は、前時代的な高速ボカロックでは有るのですが、そこはやはり火付け側に居たボカロPですから、どの楽曲もツボが押さえられていますね。個人的には、切なロックな#3やアッパーな#7(2CD)、狙いまくったノスタルジックポップチューンの#12なんかが好みですね。

…とは言え、基本これまでと代わり映えはせず、ありがちな曲をクオリティだけ上げました的作風です。これはこれで偏にセンスなんですが、メジャーデビューの割に伸び代の少なさを感じさせる作品となってしまっています。保守的とも言えますかね。ボカロック隆盛が終焉を迎え*1、新しい流れがどんどん生まれている中で、本作はどうも過去に留まり、こじまりんとしている印象を与える作品だなと思いました。「過食性~」から続く一連の楽曲群もネタ切れ感が有りますしねぇ。

僕は基本的に斬新さとか奇抜さを重視する音楽リスナーではありませんが、彼に関して言えば、もう少し驚きとか目新しさを与えてくれるかなぁと思っていた。でもまぁ、散々非難され、大炎上した「絶望性:ヒーロー治療薬」を、今をもって2CDのリードトラックに持ってくる(しかも導入インスト付き)厚顔無恥勇猛果敢ぶりは健在です。全力で敬意を表します。これこそスズムさんの十八番だと思うので、次回はもっと、奇をてらったような、それでいて狙いまくったような、上から目線な作品を期待しています。


*1:ボカロックは今も尚一定の需要があるはずですが、一時期の勢いは無い事には違いないでしょう。


クロスフェード:




#3:灰色少年ロック feat. そらる
(※CD収録はボカロ版です)



疾走の哀愁ロックという典型中の典型だけど、こういうのを卒なく仕上げるのが、スズムさんのスズムさんたる所。

尚、紹介動画は人気歌い手のそらるさんが歌っているバージョンです、「絶望性~」のカップリングです。本ブログを読まれている方はお察しかもですが、正直、好きな歌い手ではありません。下手ウマっぽくて。ただ、「絶望性~」もそらるバージョンで2、30回ほど聴いてから本作のボカロ版を聴いたら、妙な物足りなさを感じました(笑)。


<個人的評価>
キャッチー:☆☆☆☆
ロック度:☆☆☆
驚き:☆
お勧め:#3、#6、#11、#7(特典)

TOTAL:77 (/100)



ナノさんのレビューでも批判したんですが、この特典商法ってなんなんですかね…アイドルじゃあるまいし。我々がCD買わないコンサート行かないのが悪いって言われればそれまでなんですけど、だからって、一部の金持ちファンから搾取する構図は、お世辞にも行儀良いものじゃないですよね…でも考えてみたら、メタルでも「日本盤商法」「スペシャルエディション商法」が有るんで、五十歩百歩ですかね(爆)。


次回は、「Betraying the Martyrs」の2nd「Phantom」のレビューです。その後はLast Note.「ミカグラ学園組曲」、Moleculの「Pain.Net / Boli.Net」、Evoの「Сингулярность」、岸田教団&the明星ロケッツの「hack / SLASH」を予定しています。Evo以外は推敲済みなので、それなりの頻度で更新出来る予定。

それでは(゚∀゚)ノシ


PS:
本日はこちら。



ロマンポルシェ。という音楽ユニットの曲だそうです、Twitter経由で知りました。

…何これ?(笑)。歌詞とPVは滅茶苦茶ですが、バックサウンドは格好良い。一時期流行った(?)、ニューウェーブとか、その流れを汲んだシンセポップっぽいサウンドですね。ある意味、早過ぎた名曲。
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