Periphery (3rd)

こんばんは。


今期見るアニメ多過ぎじゃね?という嬉しい悲鳴を上げている管理人です。余裕が出てきたというのも有るけど、2回以上再生するアニメが有ったのは、相当久々だと思うのです。特に待望のきんモザ、主題歌聴いただけで泣けてきました。…明日からも頑張れるよ、カレンちゃん…

という、キモいオタクトークで一見さんお断りな空気を醸し出していますが(爆)、レビューは普通です。Peripheryの最新作「Juggernaut: Alpha」「Jaggernaut: Omega」のレビューです。




3rd-1) Juggernaut: Alpha ('15)


Juggernaut: AlphaJuggernaut: Alpha
(2015/01/27)
PERIPHERY

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01. A Black Minute
02. MK Ultra
03. Heavy Heart
04. The Event
05. The Scourge
06. Alpha
07. 22 Faces
08. Rainbow Gravity
09. Four Lights
10. Psychosphere


ジェントブームの立役者:Peripheryの通算3作目:前編。2014年にリリースされた「Clear」はEP扱いとの事なので、こちらが正当な3rdアルバム群となります。「群」と書いた通り、今作は「Juggernaut: Alpha」「Juggernaut: Omega」という、2枚のコンセプチュアルな連作となっており、「強大な悪の力に抗いながらも旅を続けるキャラクターのストーリーを描いた」との事*1。この連作、なんか各所でポケモンコールされています(笑)、ルビー/サファイアみたいな感じでしょうか。

この「Alpha」は、キャラクターや物語の背景がコンセプトになった、言わば導入編のようです*2。一見お洒落に見えるアートワークは、紙スリーブを取るとややブルータルな事になっているのですが、時期が時期だったら(日本で)差し替えになっていたかもしれないなぁと、ちょっとギョッとしました。IS的な意味で。

音楽性については、既に各所で語られている通り。「Omega」がヘヴィ路線だとすれば、「Alpha」はエモ・プログレ色が濃いお洒落ポップ路線です。プログレ的といっても、あくまで作品として大作志向が強まったという意味で、楽曲そのものはコンパクトだし、敷居が高い印象は有りません。変態的であってもマニアックだったことは、初期からあまりなかったですしね。

煽情的でドラマティックな導入:#1や、瑞々しいメロディが印象的な#3、前作の「Scarlet」以上にキャッチーで爽やかな#6といった曲をはじめとし、壮大でありながら非常に分かり易い楽曲が目白押しとなっています。これは前作「Periphery II」からの流れとも言えますが、ここまで来ると最早「ジェント」で括るのは不十分に感じられます。冒険譚的なストーリーという事も有ってか、ヘヴィネスとメランコリックの、ダーク&ホーリーな起伏も特徴的ですね。

作品としての統一感や空気が特徴的で優れている一方、楽曲個々のインパクトは正直薄いのが難点です。キラートラック的なものが不在というか。ジェントか否かという談義は今更ですが、メタル的な強靭さとか攻撃性も前作以上に減退。もっとスリリングな疾走曲とかが有っても良かったかなという気はしました。後編「Omega」の方にも通じる事ですけどね。前作までに感じられたある種の冗長さは、2枚に分けるという強引さで解決されたかなとは思います。

ややポップ路線に傾倒しており、物足りなさがありますが、その点は「Omega」と補完し合う事で、丁度いいバランスになるかなという気もします。ニッチな出自であったジェントを、より普遍的なものへと押し上げた力作。

*1:ブックレットより。原文は「悪の力に贖い(あがない)ながらも」ですが、意味合いと文章構成的に「抗う(あらがう)」の誤植だと思ったのですが…。
*2:Alternative Press記事より→http://altpress.jp/?p=23862


#6:Alpha



ポップサイドのPeripheryここに在り、な佳曲。もうメタルとかって括りすら野暮ですね。ところで、このマスタードは、ScarletのPVにも大々的に出ていましたが、何かコンセプトが有るのでしょうか。

<個人的評価>
キャッチー度:☆☆☆☆☆
エモ度:☆☆☆☆
インパクト:☆☆☆
お勧め:#3、#6、#7

TOTAL:81 (/100)



3rd-2) Juggernaut: Omega ('15)

Juggernaut: OmegaJuggernaut: Omega
(2015/01/27)
PERIPHERY

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01. Reprise
02. The Bad Thing
03. Priestess
04. Graveless
05. Hell Below
06. Omega
07. Stranger Things

ジェントブームの立役者:Peripheryの通算3作目:後編。「Juggernaut: Alpha」「Juggernaut: Omega」という、2枚のコンセプトアルバムの2枚目は、中盤からエンドロールまで、複雑な冒険の旅を表現したとの事です*1。こちらのジャケはRPG的な感じですね。ジェケ裏面の悪魔(?)は、「デモニックメギド!」とか言ってきそう、若本声で。

後編「Omega」では、「Alpha」と比較すると、Peripheryのヘヴィでジェントな部分が強調されている印象があります。ダークVSホーリー・ファンタジーな空気感は「Alpha」と同様ですが(当たり前か)、ダーク優勢かな、ジェントなバッキングとスリリングなソロが印象的な#2や、ハードコア的な強靭さをアピールする#4、重苦しい重低音リフが主張する#5等々、「Alpha」ではあまり聴かれなかったタイプの曲が並んでいます。

特筆すべきは11分半にも及ぶ壮大な#6と、ドラマティック・ジェントの#7。#6は一曲にデスメタル、プログレ、アンビエント、ジャズ(?)といった彼ら十八番のジャンルが目まぐるしく展開する佳曲。序盤のウルトラヘヴィ→中盤の美しいクリーントーンから「Alpha」タイトルトラックのサビメロを引用したドラマティックな終盤はベタだけど燃え上がります…序盤、中盤、終盤、隙が無いと思うよ。そして残響する美麗なクリーントーンで導入される#7で、タメにタメたジェント型切り刻みリフも炸裂しつつ、カタルシスを生んでいます。

どちらかと言えば前作「Periphery II」に近いのは「Omega」の方にはなります…というか、そう捉えられています。個人的には、キャッチー路線を押し出した「Alpha」の方が「II」に近いかなぁなんて思っていますが、ただ、メタルヘッズ的には「Omega」のウケの方が良いだろという見方は、僕も同意見です。

こちらの不満点としても、キラートラック不在の件を挙げられるかなと思います。やっぱリズミカルな疾走曲も欲しいよね、という個人的な願望もありますが、キラートラックが長尺なんですよね。「プログレメタルは大体こんなもんだろ」と言われれば返す言葉も無いですけど、元々、彼らはジェント勢、プログレメタル勢としてカテゴライズされる割に、コンパクトな曲作りにも長けているのが強みだったと思います。「Alpha」と比べてあまり気軽に聴けないのが難点かなと思いました。

斯様の理由で、やや取っ付き難さは有りますが、「Alpha」のライトな路線に物足りなさを感じた人も、「Omega」で補完出来るかなとは思います。言うまでも無く、2作品とも聴く事で、真の良さが感じられるかと。

*1:Alternative Press記事より→http://altpress.jp/?p=23862

#6:Omega



これだけ長尺の曲を作っても、自然に聴かせてしまうのが彼らの凄い所だと思います。ただ、この曲だけ聴いても本当の良さは分からないかもです。

<個人的評価>
ヘヴィネス:☆☆☆☆
エピック度:☆☆☆☆☆
ジェン度:☆☆☆
お勧め:#2、#6、#7

TOTAL:85 (/100)



ライナーノーツでミーシャ(Gt)は、1stは実力の証明、2ndはゲーム音楽のサントラ、今作3rdは映画のサントラ…的だと形容していました。確かに映画のようなストーリー性が感じられますね。

余談ですが、僕はコンセプトアルバムのコンセプトは、あくまで音楽で理解出来なければ意味が無いと思っています。「詩」や「小説」ではないですしね。だから大よそのストーリーだけ読んでCDを聴き、「これってどんなメッセージが込められているんだろう」といった興味を惹けないのであれば、それはコンセプトアルバムとしては不十分なのでは?的な考えが有ります。その辺りの考えは、ペリフェ側とも共通しているみたいです…詳しくは、CDを買ってライナーノーツを読んでください、あんま引用すると他所から怒られそうだし(笑)。

次回はボカロのレビューになりそうです。更新は来週土日あたりを目標。

それでは(゚∀゚)ノシ




PS:
今回はこちら。



「同人」「ジェント」でしつこく検索続けていたら、昨日見つけました(笑)。ボカロジェントです。紹介曲は、ペリフェ系のアトモスフェリックなプログレデスですが、ルーツはMeshuggahとかもっとデス寄りな方にある模様で、自身の下水道ボイスを取り込んだ楽曲「un do」なんかも特徴的。ボカロ的な人気は出にくいと思いますが(笑)、メタルヘッズは興味をそそられることでしょう。
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