Demetori(5th)

こんばんは。

僕の住んでいる地域は一転して寒くなってしまいました。春から慣れない環境に居る方も居るかと思いますが、体に気を付けて下さい~。

今回、再販決定となった二枚目「蔓衍珠汝華 ~ Nada Upasana Pundarika」 についてレビューです。東方プロジェクト、Demetoriの説明については前回の記事をご参照下さい。





5th)蔓衍珠汝華 ~ Nada Upasana Pundarika('09)




蔓衍珠汝華 ~ Nada Upasana Pundarika


Demetori名義としては通算第5弾となる本作は、8弦ギター導入を目玉とした「東方ゲロヘドロアレンジ」 と自身が形容する内容となっています。タイトルは多分サンスクリット語で、翻訳サイトとかをフル活用した結果*1、Nadaが「a stream (川、流れ)」、Upasanaが「act of sitting / being near(座る行為、近くにある事)」、Pundarikaが「lotus flowe(蓮の花、ここではジャケ絵の聖白蓮と被らせ、白木蓮を指していると思われる)」…という意味みたいです。…つまり、「白蓮の傍を流れる川」…(笑)?。英語と国語得意な人、良い感じに訳して教えて下さい(他力本願)

ゲロヘドロな本作の方向性としては、#1こそプログレデス風であるものの、その他の曲は「8弦ギターリフを取り入れたパワーメタル」という印象です。1音下げ(らしい)チューニングの8弦ギターによる重く切れ味鋭いバッキングリフと、相変わらず正確無比ながらリズミカルで躍動感あるドラムが一体となったリズムワークの上に、メロディックなギターが乗るというのが全体的な戦法。時に涼しげなシンセ音も聴こえてきます。

一聴した段階では8弦の重さが際立つのですが、原曲を昇華した叙情的な旋律がこのアルバム、demetoriサウンドの中心であると認識されます。ギターメロディは8弦の成分を考慮してか音数が控え目であるものの、その分強力な「タメ」をもって、強烈な「泣き」を振り撒く事に成功しています。 涙腺崩壊必至です。

折角8弦を使っているのだから、もっとドロドロなプログレデスとかを演奏した曲があって良いのではないか、というのが主な批判点となっています。また、個人的には8弦で埋まった音域を考慮したかの、控え目なギターワークも少し気になりますね。原曲に依る所が大きいのでは…と言われればそれまでとも思いますが。或いはまったく逆に、ヘヴィ化の路線に眉をひそめる方も多いようです。 前作までより音楽性の幅も狭いかもしれません。

ただ、8弦ギターの重低音リフは焦らしが目的で、サビのシンプルなクリーントーンをより一層引き立てている…という側面は評価に値すべきだとは思います。顕著なのは#9でしょうか。ZUN氏作曲の安定の原曲クオリティに、Demetoriさんの安定のアレンジクオリティ。 メタルが好きなら、東方を知らずとも即購入しても良い快作です。

個人的に残念だったのは、今作ではオマージュ元が殆ど分からなかったトコですねwプログレ、パワーメタル、デスメタルはあまり詳しくありませんので…

*1:主にSanskrit Dictionary for Spoken Sanskrit(http://spokensanskrit.de/)を利用しました。

#1:これはゲロゲロの重低音ですね。やっぱりMeshuggah(「Shed」とか?*)っぽいです。
#2:これはスローテンポですね。演歌メタルと言わんばかりにクサメロ化です。大好き。
#3:本アルバム中最も原曲とかけ離れてたアレンジですね。疾走アレンジとは意外。原曲より好きですw
#4:各所で言われている通り、DGMっぽいですね。
#5:原曲よりもスローテンポな印象の泣きの一曲。中盤はDream Theaterっぽいです。
#6:典型的なメロスピアレンジで、アルバム随一の豪速チューン。DGMっぽい感じでしょうか。 
#7:爽やに疾走するパワーメタル曲。一番ストレートなアレンジですね。
#8:ここで静的なナンバー。一撃必殺的なヘヴィリフが良い味だしています。
#9:これは傑作。 サビのメロディの裏で刻まれるギターリフに感涙。
*:ニコニコ大百科のスレッドに書き込まれていたもの。


#2:天空の花の都 ~ Bridge of The Lotus







メタル/ロックアレンジで一般的なのは、「BPM上げる」事だと思うのですが、この曲では敢えてテンポを下げて琴線に触れるメロディを最大限にアピールした…という点に好印象。演歌メタルです。勿論良い意味ですよ!?


#9:彼岸帰航 ~ View of The River Styx








これを初めて聴いた時にマジ泣きしかけました。興奮してmi○iに書いた日記が、駄文でも身内で予定調和的に盛り上がることがしばしばあるmi○iとしては数少ない0コメになっててショック受けた記憶がありますw良い曲なのに…やっぱメタルは人気ないのかしら…(´・ω・`)

でも各所でこの曲の評判が良くて安心しましたww僕の中で「原曲以上」と思ってしまったアレンジですね。


<個人的評価>
重低音:☆☆☆☆☆
プログレ度:☆☆☆
叙情性:☆☆☆☆
原曲かい離:☆☆☆☆
お勧め:#2、#5、#9

TOTAL:85 (/100) 





ジャケは東方星蓮船より白蓮さんのはずです、タイトル的にも。凄いキレイなジャケですよね。太ももペロペロは出来ませんが、萌えるのに萌えに迎合していないのは感心です。普通に飾っておいても素敵な絵だと思います。  


で、ここまで来て気付かれたかもしれませんが、僕は東方未所持の未プレイですorzとある動画でBGMとして「最終鬼畜妹フランドールS」が使われているのを聴いたのが初めてです。東方のなんたるかも分からぬ内に。シューティングゲームでしかも同人だと知ったのはかなり後。ゲームもいずれ購入してやってみようと思います。

再販盤2枚のレビューでDemetoriさんのレビューは残念ながら終了。また再販された暁には購入し、レビューします。再販お願いします><



ではでは~(゚∀゚)ノシ


PS:7弦と8弦の魅力について、楽器が殆ど弾けない立場から書かせていただきましたので、興味があれば是非追記からどうぞ~。




【楽器を弾かない/メタラーじゃない人にアピールする7弦/8弦】


パチパチパチ~(゚∀゚)


楽器が出来て音楽理論が分かって入ればなお一層楽しいでしょうが、分からなくても楽しめる!という事で、興味あればお付き合いください~(´∀`)


ギターの基礎的な話:
通常のギター:6弦(ベースは4弦)
ちょっと通:7弦(5弦ベースもあります)
マニア:8弦(7弦ベースとかもあるらしいです)
別の話:12弦、ダブルネック

なぜ弦を追加?な話:
7弦や8弦は、通常の6弦に加えて低音弦を張ります。張る弦は太いものです。理科の授業(中学校で言うと、音と光…とかかな?)で習うと思いますが、「弦を太くする」「張力を弱める」と弾いた時の音は低音となりますよね。これを踏まえたのが「チューニング下げ」(=緩める)と呼ばれる行為です。この低音弦を中心に和音(コード)を鳴らすと良い感じに響くんですね、多分。

12弦とかダブルネックは発想が違います。「同じ旋律をギター2本分=奥深い音色」
といった方向性ですね。

こんな人が7弦を使うな話:
Fear Factory(ディーノ・カザレス)、Korn(マンキー)、Limp Bizkit(ウェス。ボーランド)、
Steve Vai(スティーヴ・ヴァイ)、Dream Theater(ジョン・ペトルーシ)などなど

こんな人が8弦を使うな話:
Fear Factory(ディーノ・カザレス)、
Meshuggah(フレドリック・トーデンダル,マルテン・ハグストローム)など


最も大きな影響元は「Kornのツイン7弦」でしょう。「手軽にヘヴィリフを作る」ためのequipmentとして一気に市民権を獲得したと言ってよいでしょう。ドリムシやヴァイ様では「雲の上の存在」の感もありますから。それにFear Factory。Kornとはまた違った方向性でヘヴィリフの魅力をアピールしました。


注意/留意点:
ジャズの世界では古くから7弦や8弦を使っていたそうです。 また、6弦でも7弦と同じサウンドを再現できる「ドロップ6」なるギターがありますし、ネック長を伸ばす事で低音の出す「バリトンギター」なども存在します。これまた理科の授業ですが、同じ弦でも短いのと長いのでは音の高さが異なる…というイメージは湧くでしょうかね。


今回のレビュー作との比較:
7弦や8弦の普及に貢献したニューメタルの方法論は、ボーカルやターンテーブルで焦らし、サビでヘヴィリフをかます…というものでした。一方Demetoriさんの音は、ヘヴィリフ自体を焦らしに使い、サビでメロディーを全面に出すと言う方法です。ZUNメロディが高品質なのをしっかり理解していて、必ずしも8弦を全面に出す必要がないという事を考えていたのかな…なんて思っています。

ニューメタルの衰退とともに7弦の衰退…はしていませんが、既に珍しいものでは無くなったでしょう。テクニカル系ギターの復興に伴い、「7弦=ヘヴィリフ専用」或いは「7弦=セールスポイント」という位置づけは微妙に変化したかと思います。


7弦普及曲としてこれを聴け!!~個人的お勧め曲:

Korn ♪Blind 「Korn (1st)」
Fear Factory ♪Self Bias Register 「Demanufacture (2nd)」


8弦名曲としてこれを聴け!!~個人的お勧め曲:

Meshuggah ♪Bleed 「Obzen (6th)」
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Comments 2

LITANY  

はじめまして^^

Hail The Metal管理人のLitanyと申します。
いつも楽しく記事を拝見させていただいております(・∀・)

私は「ゆっくり動画」は見たりするものの、
原作はあまり知らなかったりするのですが、
今回・前回記事で紹介されている曲は良いですね~。
原曲こそ知らないものの格好良いメタルだと思いました(´∀`)

そういえば私のブログからもリンクを貼らせていただいている、
「YAMAGEN'S DEVILELIET」さんのサイトにも「東方メタルアレンジ」
が紹介されてましたので、
ちょっと原曲の方も聴いてみようかなと思っています(・∀・)

あと当方ブログへのリンク、コメントありがとうございましたm(_ _)m
こちらからもリンクを貼らせて頂きましたのでご連絡させていただきます。
それではこれからもお邪魔させていただくと思いますが、
よろしくお願いいたします(´∀`)ノシ

2011/04/22 (Fri) 20:26 | EDIT | REPLY |   

ruchinium  

No title

>Litanyさん
コメントありがとうございます。
改めて見られているのが分かるのも恥ずかしいものですね(^^;

僕も原作はあまり詳しくないのですが、知らなくても楽しめてしまう
アレンジって凄いですよね。アレンジ力と良質な原曲のなせる技でしょうか。

原曲は音の性質上テクノっぽい雰囲気かなぁと思いますが、
メロディラインとか結構ロックしてたりでお勧めですよ。
そのおかげで良質なアレンジも多いですし。
「YAMAGEN'S DEVILELIET」さんもカッコイイ曲を作る方のようですね~
(東方ではなく、別の自作曲を聴かせて頂きましたが)

Litanyさんのブログで知ったアーティストも数多いので、
いずれ取り上げさせていただこうかと思います。
これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m

2011/04/22 (Fri) 23:50 | EDIT | REPLY |   

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